おはようございます、beataです。
さて、今日は「なぜ、私たちはこれほど忙しいのに、思うように売上が伸びないのか」というテーマについて、一緒に深めていきましょう。
この前、ある経営者の方から切実なご相談をいただきました。
「商品やサービスには絶対の自信がある。一度体験してもらえれば、良さが伝わり、ファンになってもらえるはずなのに、なぜか売上が伸び悩んでいるんです」とおっしゃるのです。
その言葉には、ご自身の仕事に対する深い愛と職人としての誇りが込められていました。
けれど、日々の業務の状況を丁寧に伺っていくうちに、ある意外な事実が見えてきたのです。
その会社では、売るための活動 -つまり、マーケティングやセールスにかける時間が驚くほど少なかったのです。
日々の現場の対応や予期せぬトラブル、目の前の雑務に追われ、気づけば「売るための時間」がどこかへ消えてしまっていたのでした。
「こんなに忙しく働いているのに、なぜ……」という焦りの裏側にあったのは、技術や品質の問題ではなく、ただ「届ける努力をする時間」が止まっていたというシンプルな事実でした。
なぜ、私たちは「本当に大切なこと」を後回しにして、目の前の忙しさに心を奪われてしまうのでしょうか?
人は誰しも、自分が手塩にかけて育てた「素晴らしいもの」は、そのままの姿で誰かに気づいてもらえるはずだと信じたくなるものです。
しかし、静寂の中にポツンと置かれた灯台のように、どれほど強い光を放っていても、海図(=マーケティング)が無ければ、暗闇をゆく船はそこに辿り着けません。
問題だと思っていた売上の停滞は、実は「価値が足りない」のではなく、「届ける声を出していなかった」だけなのかもしれません。
視点を少し変えてみましょう。
「売ること」とは、決して相手から奪うことでも、押し売りをすることでもありません。
あなたが大切に育んできた価値という名の灯火(ともしび)を、それを必要としている誰かの手元へ“丁寧に手渡す営み”そのものなのです。
「売るための活動をする」ということは、世界に対して「私はここにいます」と優しく手を挙げる行為に他なりません。
明日、あるいは今日のスケジュール帳をひらいてみてください。
ほんの30分でかまいません。
電話を一本かける時間、想いを伝える文章を書く時間、届けるための作戦を練る時間を、あらかじめ「静かな予約」として確保してみませんか。
その30分が、止まっていた時間を少しずつ動かし始めるはずです。
言葉が尽きたとき、本当の価値は静かに相手の心へと届き始めます。
今日という日が、あなたにとって優しく穏やかな一日でありますように。


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