「目標」をどう捉えるか?

経営のはなし

おはようございます、beataです。

日々、会社の舵を取りながら、

様々な決断に向き合われている経営者の方々から、

最近よくこんな声を耳にします。

「もっと高い目標を掲げなければいけないのに、

なぜか心が重く、前に進む気力が湧いてこない」と。

今日は、経営者の心を静かに縛りつけてしまう

〝目標という名の重力〟について、少し一緒に考えてみませんか。

私たちは普段、「目標は高ければ高いほど良い」とか、

「強い意志さえあれば道は拓ける」と信じ込まされがちです。

けれど、世界的なコーチであるアンソニー・ロビンスは、

こんな印象的な言葉を残しています。

『もともとやる気のない人間はいない。

やる気をなくすような目標を持った人間がいるだけだ』と。

ある時、資金繰りや返済のシミュレーションを重ねる中で、

「これだけの売上をつくらなければならない」という

途方もない数字を前にして、かえって動けなくなってしまった

一人の経営者の方がいらっしゃいました。

目標を立てたはずなのに、

その目標が、自らのエネルギーを奪っていく。

これは決して、その方の意志が弱いからでも、

経営者としての器が足りないからでもありません。

なぜ、私たちは時に

自ら掲げた未来の光に、焼き尽くされてしまうのでしょうか。

意識の深い階層から見つめてみると、

多くの人が「目標」を〝まだ足りない現実を埋めるための鎖〟

として捉えてしまっていることに気づきます。

不足感や焦燥感から生まれた目標は、

現在地と理想のあいだに巨大な断崖絶壁をつくり出し、

私たちの心を無力感で満たしてしまうのです。

けれど、本来の目標とは

自分を裁くための定規ではなく、

内なる生命エネルギーが自然とあふれ出すための〝器〟であるはずです。

世の中には、行動を縛りつけてしまう目標と、

生命の歓びを引き出し、自然と足が前に出る目標があります。

この世界には「原因と結果の法則」という

とても静かで、確かな理(ことわり)が横たわっています。

結果だけを力づくで書き換えることは誰にもできません。

売上という「結果」を変えたいのであれば、

今日この瞬間に置く「原因(一歩の行動)」を愛でること。

もし、途方もない数字に心が立ちすくんでしまったなら、

一度、数字の重荷をそっと地面に下ろしてみてください。

そして、心の中でこう静かに問いかけてみるのです。

〝もし、目の前の一つの工夫がすべて美しく噛み合ったとしたら、

私たちはどこまで遠くへ行けるだろうか?〟と。

結果に執着して自分を追い詰めるのではなく、

手が届くギリギリの境界線に、純粋な好奇心の旗を立てる。

そのとき、目標はあなたを支配する影から、

未来から吹き寄せる心地よい追い風へと姿を変えます。

今日できる小さな実践として、

まずは手帳を開き、手に入れたい結果ではなく、

「今日一日で生み出せる、たった一つの美しい原因」のために

30分だけ静かな時間を確保してみてください。

新しい営業の一手を丁寧に調べることでも、

大切な仲間に真心を込めた言葉をかけることでもかまいません。

その小さな原因の種を蒔くことだけに、

全意識を注いでみるのです。

星を目指して歩く旅人は、

夜空の遠さを嘆くのではなく、

足元を照らす小さな灯火のあたたかさに気づくものです。

beata

税理士。
数々の投資経験をもとにお客様へ投資サービスを提供しようとしたが方向を変え、現在はお客様の売上アップなどの経営支援をメインに活動中。

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