とにかく聞いてみないと分からない

経営のはなし

おはようございます、beataです。

最近、朝の空気が澄んできて、新しい風の匂いが混ざり合う季節になりましたね。

日々の中で、多くの経営者の方々と対話を重ねていますが、

皆さまが情熱を持って事業に向き合われている姿に、いつも深い刺激をいただいています。

ところで、皆さんは自社の商品やサービスに、どれほどの自信をお持ちでしょうか。

「味に絶対の自信があるから、お客様はこの味を求めて来てくれている」

「他社よりコストパフォーマンスが良いから、選ばれるのは当然だ」

「洗練された空間と高い技術があるから、人が集まるのだ」

創業期や新規事業を立ち上げた直後、事業が勢いに乗っているときほど、

私たちはこのような『確信』を抱きやすくなります。

けれど、忙しさがふっと落ち着いたとき、ふと目の前の景色がガラリと変わってしまう……

そんな瞬間を経験されたことはないでしょうか。

ここで、ひとつのお話をさせてください。

人が行き交う賑やかな交差点で、一人の男性がぼんやりと赤信号を見つめて立っています。

その周りでは、彼のおさな(幼)い子どもたちが無邪気に騒ぎ立てています。

もしこの光景を目にしたら、あなたはどう感じられるでしょうか。

「なぜ子どもたちを注意しないのだろう」と、少し冷ややかな視線を向けてしまうかもしれません。

しかし、もし彼がその交差点にたどり着く直前、

病院で最愛の妻の余命宣告(よめいせんこく)を受けたばかりだったとしたら、どうでしょうか。

きっと、胸の中に湧き上がる感情は、最初とまったく違うものになるはずです。

「何か自分に手伝えることはないだろうか」と、そっと手を差し伸べたくなるかもしれません。

私たちは日常の中で、自分自身の『解釈というフィルター』を通して世界を見ています。

お客様が自社を選んでくださる理由も、実は同じなのかもしれません。

私たちが「これが理由だ」と思い込んでいる価値と、

お客様が実際に感じている価値の間には、大きな隔たりが存在することがあります。

「コスパが良いから」ではなく、「担当者が大の猫好きで親近感が湧いたから」

「高い技術があるから」ではなく、「たまたま手に入ったクーポンがお得だったから」

経営において、問題だと思っていたことや成功の理由は、

視点を変えた瞬間にまったく違う姿を見せはじめます。

大切なのは、私たちが描く『正解』を押しつけることではなく、

お客様の心の中に存在する『本当の景色』を、どこまで知ろうとできるかです。

ほんの少しだけ、問いかける時間を取ってみませんか。

今日訪れたお客様に、あるいは長年付き合いのあるクライアントに、

「なぜ、数ある選択肢の中から弊社を選んでくださったのですか?」と、素直に耳を傾けてみてください。

あなたがまだ気づいていない、事業を次のステージへ運ぶための

全く違う角度の『ひかり(ヒント)』が、そこには静かに眠っているかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました