おはようございます、beataです。
さて、今日は製造業などの経営者の方によく見られる、〝ある危険な状態〟についてお話ししたいと思います 。
試算表や数字だけを見ると、一見とても順調に見える会社 。
しかし、実はその裏側で、非常に危ういバランスの上に立っていることがあります 。
それが、特定の1社に売上のほとんどを依存してしまう、〝専属化〟という状態です 。
専属化して順調な会社というのは、たいていの場合、取引先が誰もが知るような大手企業だったりします 。
大きな船に乗せてもらっているような、そんな安心感を感じてしまうのかもしれません。
「大手と取引できているのだから、何が悪いの?」と、そう思う方もいらっしゃるでしょう 。
しかし、少し視点を変えて、静かに問いかけてみてください。
そもそも、なぜその大手企業は、皆さんの会社に仕事をお願いしているのでしょうか 。
自社にしかない独自の技術があるからでしょうか 。
もしそうであれば、交渉の余地があるため、まだ希望はあります 。
それとも、ただ安く引き受けてくれるからでしょうか 。
だとしたら、もっと安い企業が現れたとき、あっさりと乗り換えられてしまう可能性があります 。
ここからが、今日お渡ししたい〝新しいレンズ(視点)〟です。
会社側の理由は色々と浮かぶかもしれませんが、こんな風に考えたことはあるでしょうか 。
〝なぜ大手の取引先は、自分たちでやらないのか?〟と 。
大手であれば、関連会社に任せることもできるはずです 。
業績が良いときなら、自社内でやったほうが利益は大きく残ります 。
人材不足など、さまざまな要因はあるでしょうが 、根本的な理由は、もっと冷酷なところにあるのかもしれません。
つまり、景気が悪くなったときに〝簡単に切り捨てられるから〟。
あるいは、〝自社で設備投資のリスクを負いたくないから〟。
そういった理由で、外注している可能性もあるのです 。
もしそれが真実だとしたら、景気が後退したとき、真っ先に打撃を受けるのは、専属化している皆さんの会社です 。
頼りにしていた売上が極端に減ってしまったら、専属化した会社はどうなってしまうでしょうか 。
相手のために借金をしてまで投資した設備の返済が重くのしかかり、その仕事のために雇った従業員の雇用問題まで踏み込まなくてはならなくなります 。
実際にあったお話ですが、売上5億円規模で、大手の専属としてやっていた会社がありました 。
しかし、相手先の業績が悪化した途端、出向という名目で取引先の社員が入り込んできたのです 。
そして、ノウハウをすべて覚えた後、「これからは自分のところでやるから」と取引停止を告げられ、その会社は倒産してしまいました 。
その後社長は負債を抱え自己破産、そして家族は離散。
それまでは順風満帆だっただけにかなり衝撃を受けたのを覚えています。。
考えたくないことかもしれませんが、経営者というものは、常に最悪の事態を想定しておく必要があります 。
自分一人の命だけでなく、多くの方々の力を借りて、会社は成り立っているからです 。
だからこそ、経営には〝リスクの分散〟が不可欠です 。
ひとつの目安として、1社あたりの売上依存度は多くても20%に抑え、取引先は5社以上を目指していくのが理想的だと言えます 。
皆さんもぜひ、今の自社の売上が正しい状態なのかどうか、一度静かにチェックしてみてください 。
今日から少しずつ、新しい種を蒔く時間を設けてみましょう。
一本の太い木に寄りかかるのではなく、
自らの足で、複数の根を大地に張っていくこと。
本当の安定とは、そのしなやかな強さの中に宿るのです。


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