おはようございます、beataです。
さて、ずいぶん前の話になりますが、
『ある大手の2輪車買取企業が、2期連続で赤字になっている』という記事が目にとまりました 。
その企業は、広告に莫大な資金を投資して大量の顧客を集め、バイクを買い取っていました 。
買い取ったものを転売して儲けを出すというのが、基本的なビジネスモデルだったのですね 。
これで順調に業績を伸ばしてきたのですが、今はそれが衰退してきているそうです 。
理由はいろいろある様ですが、一番の理由は、競合が増え、価格競争になっているからです 。
モノを売るユーザーは当然ですが、なるべく高く買い取ってほしいと思っています 。
なので、売るときにどこが一番高く買い取ってくれるかを調べた上で、買取の依頼をするという行動パターンになります 。
今は価格比較サイトなども充実しており、そこにアクセスをすると、『他社より高く買い取ります』といった様なダイレクトなメッセージがあるそうなんですね 。
これが原因で買取の減少を招き、転売するための商品が無いので、売上を作ることができなくなってしまっています 。
さらに、買取側としてはなるべく安く買取をしたいはずですが、競合の影響で以前より高値になり、逆に売るときはなるべく安くとなってしまっています 。
つまり、利幅が小さくなり、利益の減少につながっているのです 。
一度、価格競争に突入してしまった事業を元に戻すことは容易ではありません 。
ほぼ不可能と思っていいでしょう 。
なぜなら、ビジネスモデルが非常にシンプルでマネをしやすいからです 。
この状態から事業を成長させるため考えるべき道は、次の2つです 。
①価格をさらに安くして大量の顧客を集め、競争を勝ち抜く 。
②別事業や新商品を開発し、勝負する 。
①は今まで通りにやるということで、
価格競争に真っ向から立ち向かい、薄利多売をつきすすめるやり方です 。
②は今までとは別の事業や商品を開発し、それを売ることで成長させていくというやり方です 。
価格競争に突入してしまった時には、どちらのスタイルで事業を伸ばしていくのかを考える必要があるということです 。
これは特定の企業だけの話ではなく、全てのビジネスに共通する話です 。
現在は、薄利多売モデルを得意としている大企業でも、ビジネスモデルの転換を迫られている時代です 。
では、なぜ私たちは、こうした競争や行き詰まりに、不安を感じてしまうのでしょうか。
それは、これまでのやり方が永遠に続くはずだという、幻想を抱いているからかもしれません。
『問題だと思っていたことは、視点を変えれば、新しいステージへ進むための招待状になるのです。』
どちらのスタイルにするのか、どのくらいのバランスで、どのくらいの事業にするのか 。
それをいつ、どのくらいのスピードでやるのか 。
これをきちんと考え行動していくことが、経営者の役割であると思っています 。
ほんの1分で構いません、パソコンを閉じ、深く息を吸い込んでみてください。
もし今の事業が、新しい変化の波に直面しているとしたら、自分はどちらの道を選ぶだろうか、と。
答えはすぐに出なくても大丈夫です。
その静かな問いかけの余白にこそ、次の時代へ向かうための、大切な種が眠っているからです。
夜明けは、いつも深い静寂のあとに訪れるものです。


コメント