あなたはどちらの経営者ですか?

経営のはなし

おはようございます、beataです。

ところで、業績が順調に伸びている経営者と、どこかで立ち止まってしまう経営者の違いは、どこにあるとお思いでしょうか?

この前、ほぼ同じタイミングで、2人の社長からご相談を受ける機会がありました。

お一人の社長は、とても暗い表情でこう話してくださったのです。

「お客様から、自分の本業とは関係のないことまで求められて困っています。どう断れば角が立たないでしょうか。断ったら、そのまま離れていってしまうのではないかと心配で……」

そしてもうお一人の社長は、目を輝かせながらこう仰いました。

「今度、新しいお店を出そうと思っているんです。今のお客様が、うちにはないサービスを求めていることが分かったので。それを提供できたら喜んでもらえますし、事業ももっと広がりますから」

一見すると、全く別の話のように聞こえるかもしれません。

ですが、私にはこのふたつの相談が、全く同じ出来事を映し出しているように思えたのです。

それは、『目の前のお客様が望んでいるニーズがあるけれど、まだそれを提供できていない』というただ一つの事実です。

目の前に現れた「まだ応えていないニーズ」を、自分の領域を脅かす《リスク》と捉えるか。

あるいは、新しい世界を開く《機会(チャンス)》と捉えるか。

起きていた現象は同じでも、受け取る側の意識のフィルターが違うだけで、見えてくる現実は180度変わってしまうのです。

前者のように、自分の領域(現業)を守ることに心を開いている状態を、私たちは『職人』と呼ぶのかもしれません。

後者のように、お客様の声に合わせて自分の枠を広げていける状態を、私たちは『起業家』と呼ぶのでしょう。

これからの時代、今までと同じものを同じように売り続ける既存の枠組みは、静かに小さくなっていきます。

その中で私たちが見出していくべき本当の機会とは、新しく奇抜な何かを探すことではなく、「すでにご縁のあるお客様に、新しい価値をお届けすること」なのかもしれません。

もし今、何か予想外のリクエストや困難が目の前に届いているなら、一度深呼吸をしてみてください。

それはあなたを困らせるための問題ではなく、あなたの事業の枠を広げるための「小さな招待状」なのかもしれません。

今日、お客様から掛けられた言葉の中に、ひとつだけ「新しい問い」を見つけてみませんか。

断る理由を探す前に、「もしこれに応えるとしたら?」と、静かに心の中で問いかけてみてください。

変化の波は、いつだって静かな一歩から始まります。

beata

税理士。
数々の投資経験をもとにお客様へ投資サービスを提供しようとしたが方向を変え、現在はお客様の売上アップなどの経営支援をメインに活動中。

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