おはようございます、beataです。
ところで、経営者の方々と話していると、よく話題にのぼるテーマがあります。
「なぜ、人は仕事を辞めたくなるのだろうか?」という問いです。
マイナビの調査によると、人が仕事を辞めたくなる理由は大きく7つあるそうですが、中でもよく挙げられるのが「給料(お金)」「人間関係」「仕事内容」の3つです。
給与が見合わないと感じたり、職場の人と合わなかったり、今の仕事に苦痛を感じてしまったり……。
忙しくなると、こうした理由から離職を考える人が増える傾向にあります。
ですが、少しだけ視点を深めて、意識の構造(仕組み)としてこの現象を読み解いてみましょう。
人は本当にお金や環境そのものに失望して、立ち去るのでしょうか?
心が離れていく本当の理由は、「自分自身の存在や選択が、その場所で尊重されていない」と感じたときに生まれる、静かな孤独感なのかもしれません。
給与への不満も、人間関係の摩擦も、仕事への焦りも、本質的には「自分という個性が押し潰されている」という悲鳴のあらわれなのです。
仕事とは、単に時間を差し出して対価を得るための作業ではありません。
本来は、自分の内に秘められた価値や存在理由を、社会という世界へ表現するための大切な営み(いとなみ)です。
もし、組織の中で一律の基準や正解だけを求めてしまうと、そこから外れた人の心は居場所を失ってしまいます。
ここで私たちが手にしたい新しい見方(フィルター)は、「組織とは、ひとつの正しいカタチに揃える場所ではなく、多様な個性が共存するための“器”である」ということです。
問題の本質は、不満そのものを消し去ることではなく、多様な働き方や選択肢――つまり『ダイバーシティ(多様性)』を会社の中に用意してあげることにあります。
例えば、対立してしまう人同士が無理に交わらなくても成果を出せる仕組みを作ったり、個々の特性に合わせた柔軟な選択肢を整えてあげたりすること。
「ここに居てもいいんだ」と思える余白(よはく)を会社の中に育むことこそが、経営者の本質的な役割ではないでしょうか。
まずは明日、社内のメンバー一人ひとりの声に、いつもより少しだけ深く耳を傾けてみませんか。
「どうすれば彼らが自分の場所を感じられるか」という問いを抱くだけで、組織の空気は静かに変わり始めます。
人の心が解き放たれたとき、組織は本当の強さを宿し始めます。


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